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インフルエンザ

インフルエンザとは

インフルエンザとは、一般的に『インフルエンザウイルス』による感染症を指します。

インフルエンザウイルスは主に冬に流行しますが、少しずつウイルスの形を変えて流行を起こすため、毎年適切なワクチンを接種することが必要な病気です。

ウイルスの形が変わるため毎年ワクチン接種が必要!

TOPIX「インフルエンザの種類」

インフルエンザウイルスの種類は、流行が始まった地域をもとに「A香港型」、「Aソ連型」などの名前がついています。新しい形のウイルスが現れると、ほとんどの人が抗体を持たないため大流行(パンデミック)を起こしてしまうのです。2009年には「パンデミックH1N1」と呼ばれるインフルエンザウイルスが世界的に流行しました。

 

インフルエンザの症状

感染後2、3日の潜伏期間をおいて、下記のような症状が現れます。一般的なかぜと似ていますが、かぜよりは症状が重くなりがちです。

インフルエンザとかぜの症状は似ているので、判定はのどや鼻の奥をぬぐった液や、血液を調べることで行われます。

 

インフルエンザが原因で起こりうる病気(合併症)

インフルエンザが原因で、気管支炎や肺炎など別の病気にかかることもあります。特に5歳くらいまでの幼児ではインフルエンザ脳症に気をつける必要があります。

 

TOPIX「インフルエンザの異常行動」

インフルエンザにかかった子どもは、異常行動を起こしやすいことがわかっています。発症して2日以内は走り回ったり、飛び出したり、大声で叫ぶなどの行動が出やすくなります。保護者の方は、事故が起らないように目を離さないようにしていてください。

 

インフルエンザの感染経路と流行時期

感染経路①飛沫感染

感染者のせきやくしゃみの細かい粒を吸い込むことで感染します。

感染経路②接触感染

感染者が触ったものや、直接手指を経由してウイルスが鼻や口に入ることで感染します。

日本における流行時期は、12月頃から始まり1~3月にピークを迎えます。その後、3~4月にだんだんと収まっていきます。

 

インフルエンザに注意したい年齢や場所

基本的にインフルエンザはすべての年齢層で感染します。そのため、感染経路や流行時期を知っておくことは重要です。

 

特に対策が必要なのは、乳幼児高齢者妊娠中の方です。抵抗力が弱く、重症化しやすい傾向にあります。

インフルエンザが流行する時期は人混みや満員電車、換気の悪い部屋に近づかないようにしましょう。

 

インフルエンザの予防

1.手洗い

食事前、帰宅後は石けんを泡立ててしっかりと洗います。爪や指の間、手首まで洗いましょう。

 

2.マスクの着用

感染の自覚がない時期でも、ウイルスの拡散を防ぐことができます。また、のどを温めることでウイルスが増えにくい環境になります。

 

3.せきエチケット

マスクが無いときにせきやくしゃみが出るときは、ティッシュやハンカチ、服のそで等で鼻や口を押さえましょう。ウイルスの拡散を防止できます。

 

4.部屋の湿度をたもつ

乾燥した場所ではインフルエンザウイルスにかかりやすくなります。屋内では加湿器などを使い、湿度を50~60%に保ちましょう。

 

5.人混みを避ける

インフルエンザ流行期は、人混みや満員電車、繁華街への外出は控えましょう。やむを得ない場合はマスクを着用してください。

 

6.予防接種

予防接種を受けておくと、万が一インフルエンザに感染しても重症化を防ぐことができます。

  • 時期: 毎年10月から接種可能
  • 対象と回数: 13歳未満:2回 13歳以上:1回

 

インフルエンザにかかってしまったら

自宅で過ごすときのポイント

部屋を暖かくして保湿も忘れずにし、静かに寝て過ごすようにしてください。体から水分が失われやすいので、こまめな水分補給も必要です。

 

体温を下げる方法

熱が高くて苦しければ、太い血管が通っている部位を冷やしましょう。水まくらやケーキの保冷剤、おしぼりなどを使うとよいでしょう。

症状が発生した場合は、まずは医療機関に受診しましょう。

 

インフルエンザの出席停止期間

インフルエンザに感染すると学校は出席停止になります。「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては3日)を経過するまで」出席停止となります。医療機関で指示を受けるようにしてください。

 

インフルエンザでは「熱冷まし(解熱鎮痛薬)」に注意!

熱が高いと「熱冷まし(解熱鎮痛薬)」を使いたくなりますが、インフルエンザでは注意が必要です。特に子どもでは命に関わる可能性もあります。過去に処方された薬や、他の家族の薬を使うこともやめてください。解熱鎮痛剤の使用は、医療機関を受診して指示に従いましょう。

自己判断で薬を使わない!

※子どもがインフルエンザにかかっている場合は、なるべく目を離さないようにしてください。